ポケモンコレクション バンダイ 1997 その5

●ポケモンコレクション バンダイ 1997 その5

今回は、ラストとなります「ポケモンコレクション」シリーズのDとFセットをご紹介します。
Dセットのラインナップは「サワムラー」や「イーブイ」「カラカラ」の3匹とピカチュウの進化系である「ライチュウ」が目玉としてラインナップされておりました。

(左からライチュウ、サワムラー、イーブイ 、カラカラ)

一方のFセットには「ゲンガー」や「アーボック」と言った四天王のキクコが使用するポケモンが2体もラインナップされました。

(左からアーボック、ゲンガー、ラッキー、メタモン)

発売時は、今回紹介しているDとFのキットが食玩売り場にてよく散見されました。別にフィギュアの造形が悪いわけでもなく、他のキットと同様にモンスターボールクリップ(Fセットにはなんとマスターボールが付いていました!)もきちんと付属しておりました。

(各キットに付属していたランナーとモンスターボール、マスターボールクリップ)しかしながら、他のキットのラインナップと比較して見るとD・Fセットのラインナップが若干弱めである事は、否めなかったと思います。他のキットには、御三家ポケモンから人気ポケモンのピカチュウ 、伝説ポケモンのミュウツーやフリーザーなどがラインナップされているのに対し、こちらの双方のキットには、上記に挙げたポケモンは1匹もラインナップに含まれておりませんでした。今振り返るとなぜこの様な偏ったラインナップであったのか、成形色の都合もあるのでしょうが、正直分かりかねる部分も多々あります。ここからは私の勝手な想像なのですが、私がもしDセットのラインナップを考えるのであれば「サワムラー」ではなく「カイリュー」か「ケンタロス」へ入れ替えます。更にFセットの「アーボック」は「ミュウツー」か「ニドキング」へ入れ替えます。こうすれば、成型色の問題も心配せずに、他のラインナップと比較しても魅力がある様な感じがするのですが…如何でしょうか。(そもそも何故ミュウツーが、緑色の成型色Aセットに含まれているのか…謎が深まります)
今では到底考えられない、サワムラーやアーボックなどの渋めのポケモン達が、新発売のポケモン食玩のラインナップに堂々と含まれている事は驚きです。しかし、今の目で見ると、この様なラインナップは逆に新しく、とても新鮮な感じがします。全体的にポケモン黎明期の食玩らしさを奏でており、それを具現化したシリーズであったと思います。

ポケモンコレクション バンダイ 1997 その4

●ポケモンコレクション バンダイ 1997 その4

今回は前回のEセットに次いで、発売当時に人気のあった、こちらのBセットをご紹介します。
Bセットには、今も昔も人気のあるポケモン「リザードン」がラインナップされておりました。更に幻のポケモンである「ミュウ」も含まれている謎に豪華な仕様となっております。更に更に大型の「カイリキー」のキットも封入されているのですから、人気があった事も頷けます。前回の記事にて当時の「ピカチュウ」人気について少し触れましたが、当時の「ミュウ」の人気も絶大なものがあり、人気の度合いはピカチュウと肩を並べている程でした。コロコロコミック誌上においてのミュウの配布キャンペーンなどは伝説ですよね。更にこちらのセットには「ポケットモンスター赤」の看板ポケモンであるリザードンもラインナップされており、当時の子供達にとっては非常に魅力的なセットでした。

(左からリザードン、カイリキー、ポリゴン、ミュウ)
現に、幼少期の私もこちらのセットとEセットを当時買ってもらいました。特にこのBセットの人気は凄まじい物で、スーパーマーケットを何件回ってもらったか分からない程です。こちらの食玩シリーズは、総じてフィギュアの造形が良いのですが、特にリザードンの造形はかなり良く出来ており、メッキの美しさと良くマッチしていると思います。(メッキ仕様のここまでのサイズのリザードンのフィギュアは、他に類を見ません)カイリキーも迫力ある造形で、ベルトなどの細かな装飾品も良く再現しております。
大型のポケモンと小型のポケモンを均等に2体ずつ手に入れる事ができる、バランスの取れたセットでした。

ポケモンコレクション バンダイ 1997 その3

●ポケモンコレクション バンダイ 1997 その3

早くも第3回目となりました「ポケモンコレクションシリーズ」のご紹介です。
本日は、発売時に最も人気であったEセットについて詳しく見ていきたいと思います。
なぜこちらのEセットのキットが、当時1番人気が高かったのかは、90年代後期に幼少期を過ごした方は、良く分かるかと思います。それは何かと言うと「ピカチュウ」の存在です。こちらのセットには、唯一ピカチュウがラインナップされておりました。ピカチュウ の人気は、こちらの食玩が発売された97年時(ピカチュウの人気は衰える事なく、96年〜99年頃まで人気が続きました)において凄まじく、こちらの食玩以外の他の食玩であっても、ピカチュウの封入されているタイプの物は、どれもすぐに売り切れておりました。こちらはオープンパッケージの為、初めからピカチュウがどの箱に封入されているのか分かりますが、クローズドパッケージの食玩では、子供達が食玩の中身を開けて中を確認している事も散見され、子供菓子売り場は悲惨なものでした。
話が逸れてしまいましたが、ポケモン人気に本格的に火がつき、特にピカチュウ人気が爆発していた際にこちらが発売された為、当時Eセットの入手は1番困難でした。

(左からケーシィ、ピカチュウ 、ニャース、コダック)
ラインナップは、ピカチュウ、ケーシィ、コダック、ニャース、モンスターボールクリップと大型のポケモンは一切ラインナップに含まれておりませんでした。それでも当時のピカチュウ人気の事もあり、このEセットのラインナップは他のセットと比較して、子供達にとって非常に魅力的なセットである事は、間違いなかったです。当時の子供的には『ピカチュウの立体物が確実に手に入る』事が1番の魅力だったのかもしれません。

ポケモンコレクション バンダイ 1997 その2

●ポケモンコレクション バンダイ 1997 その2

今回は「ポケモンコレクション」シリーズよりCセットをご紹介します。
こちらのCセットには、フリーザー・カメックス・ラプラス・ギャラドスとモンスターボールクリップがラインナップされておりました。
整形色は青色のメッキ塗装が施されております。元々の体色も青を基調とした、ポケモンがラインナップされている為、無彩色でも見栄えが良いです。更にこちらのシリーズには、ランナーと一緒にシールも付属されておりました。シール&メッキ塗装キットが付いて、定価300円は、今では到底考えられない売価設定でしたね。

(左からフリーザー、ラプラス、カメックス、ギャラドス)

ポケモンコレクション バンダイ 1997

●ポケモンコレクション バンダイ 1997

90年代後半には、数多くのポケモン関連の食玩が発売されました。中でもこちらの食玩は、メッキをふんだんに使用した豪華な作りとなっております。同じメッキを使用したポケモン関連の玩具として有名な物は、共同さんが制作した「ポケモンメタルコレクション」があります。

(メタルコレクションシリーズは、小さいながらも精巧な作りと重厚感のあるフィギュアシリーズで当時の子供達に大変人気がありました。)

こちらのポケモンコレクションは、メタルコレクションと比較して、手に持った時のズシリと来る独特の重さこそ無いものの、大きさやメッキの輝きはメタルコレクションに引けを取らない魅力があります。
今回はこの中からAセットの「ミュウツー フシギバナ プリン ニョロゾ」のセットをご紹介します。ポケモン図鑑に掲載されているイラストに忠実なミュウツーやフシギバナの造形は、本当に素晴らしいです。メッキの輝きも相まって神秘的な美しさがあります。

(左からミュウツー・フシギバナ・ニョロゾ・プリン)

プリンやニョロゾもアニメテイストではなく、初期のモンスターテイストが残った造形になっております。
この頃のポケモンは、まだマスコット的なアニメありきのデザインではない為、このような立体物になっても統一感がとれている感じがします。メタルコレクションシリーズはマットな発色ですが、ポケモンコレクションシリーズはメッキの発色が強く鮮やかです。

ポケットモンスター トップ サン カードガム 解説

●ポケットモンスター トップサン カードガム ポケモン

今回ご紹介する玩具は、トップサンより1996年に発売された「ポケモンカードガム」のオマケになります。一部では、メディアファクトリー製の旧裏面(通称:旧裏)ポケモンカードよりも古い、最古のポケモンカードと呼ばれたりしておりますが、おそらくその説は有力ではないと思われます。この事は次回、詳しく解説したいと思います。
トップサンのカードは、バリエーション違いなどが多岐に渡り、旧裏よりも奥深いシリーズとなっております。(TCG界隈では、沼と呼ばれてます)
では何故そのように呼ばれているのか、大きく3つの特徴を挙げてご説明します。
1つ目にエラーカードの存在が挙げられます。
こちらのトップサンカードにも旧裏と同じく、エラーカードが存在しております。エラーカードというよりは、初版カードと呼んだ方が良いのかもしれません。

(左が番号なしのタイプ/右が番号ありのタイプ)

通常のカードは、掲載画像の右側の「フシギバナ」のカードの様に番号が掲載されているのですが、初版には左のフシギバナのカードの様に番号の記載がありません。
(全てのポケモンで初版カードが発行されたのか、一部のポケモンのみであるのかすら、正確な数も今の所判明しておりません)現在、こちらのトップサンシリーズの初版リザードンのカードは、状態の良い個体が5000万円で落札され世界一高額なポケモンカードに認定(※2021年現在)されております。高騰の理由は、人気のポケモンであり初版である事、さらに状態が極めて良好であるとの事でこの価格まで跳ね上がったのでしょう。

(リザードンやピカチュウなどのカード一覧)

続いて2つ目は、背面色の違いになります。
トップサンカードには、背面色に2通りのバージョンがあります。色は青色と緑色の2色となっており、一般的に青色が初期のタイプ、緑色が後期タイプで分けられております。ここまでを見ると『背景色が青色であれば、番号なしの初版カードであるのか』と認識してしまいそうですが、実はその考えは誤っており、背景色が青色でありながら、後期タイプの様に番号の掲載があるタイプなども確認されております。つまり、決して背面色が青色のカード全てが初版カードというわけでもないのです。この事が、フルコンプを目指そうと考えている人の一番の障壁となる問題かと思われます。

(番号ありのタイプでありながら背面青色のシェルダーのカード)

3つ目はプリズムシールのプリズム違いです
こちらは発売時に、あたり枠で極小数プリズムシールが封入されておりました。
こちらのプリズムシールも先にご紹介したノーマルカード同様、若干のバリエーション違いが存在しております。プリズムシールは、大きく2種類に分けられ「四角プリズム」と「ダイヤモンドカット」仕様の2種類に分けられます。更に、四角プリズムにも光り方の異なるタイプが確認されており、厳密に言うと2種以上のバリエーション違いのプリズムシールが存在しております。

(よーく見るとプリズムの仕様が異なります)

以上、3つの特徴を挙げてこちらのトップサンのポケモンカードを解説させていただきました。私自身こちらのカードについて、まだまだ不明な点も数多くあり、実際にトップ製菓さんへ確認のお問い合わせをした事があります。ただ残念な事に、当時のご担当者様が既にご退職しており、詳細が当社でも全く分からないとのご回答を頂きました。こちらのカードシリーズの全貌解明と完全コンプリート品を見れる日は、果たして訪れるのでしょうか。

ポケットモンスター 明治 チョコスナック ポケモン

●ポケットモンスター 明治 チョコスナック ポケモン

本日はこちらの「ポケットモンスター チョコスナック」をご紹介します。
明治さんより発売されたこちらの食玩は、見る角度によって絵柄が変わる「チェンジシール」がオマケで封入されておりました。発売当時は、こちらのシールを名札の裏に貼りつけて、学校で友人らと見せ合う謎イベントが私の周りでは流行りました。学校におもちゃは持ち込めない為、文具や身の回りの物に貼り付けて学校へ持っていけるシールは、子供たちに重宝されました。
こちらのシールもポケモンパンのデコキャラシールも学校に持っていける事が、他のおもちゃと異なり子供ウケが良かったポイントの1つかも知れませんね。

ドラゴンボール 超戦士シールスナック バンダイ

●ドラゴンボール 超戦士シールスナック バンダイ

現在、超戦士シールはスナックではなくウエハースのオマケとして付属しておりますが、かつては120円のスナック菓子のオマケとして付属されておりました。
この頃はレアリティも統一されており、全てがキラ仕様のノーマルシールのみでした。
スナックタイプでの発売は、その後もこちらと次の弾まで採用されたのですが、その後は現在まで一貫してウエハースタイプにて発売されております。

遊戯王 デュエルモンスターズ ウェファーチョコ 森永製菓

●遊戯王 デュエルモンスターズ ウェファーチョコ 森永製菓

こちらは、遊戯王のウェファーチョコの中でも最後に発売されたvol5.となります。この頃になると、お菓子売り場でも売れ残っている光景が目につく様になり、ブームも若干下火になっていた頃でした。しかし、こちらの食玩は発売時、非常に人気のある食玩でした。その為、今でも初期のvol1から3までに収録されたシールは、数もそれなりに出回っております。前半弾のシールの入手は容易なのですが、後期のシールは数も少なく入手も難しいです。ですが、ウェファーチョコが発売されていた同時期の遊戯王のレアカードなどと比較すると、入手難易度は格段に低く、プレ値もそこまで高額ではありません。(高くても1枚1000円前後です)
今では一通り初期の遊戯王カードを収集し終えたコレクターの方が、次に収集するアイテムとして、こちらのシリーズを選ばれる方が多い感じです。実際、シールよりも未開封のパッケージやブリキ缶などで発売された、未開封の特別版の入手が1番の最難関アイテムと言われております。特に持ち手の付いた缶タイプで発売された特別版の完品は、ほぼ市場には出てこない幻の遊戯王アイテムです。
※当方の所持しているチョコは見本品の為、JANコードの部分に「見本品」と記載されております。

ポケモンキッズ リザードン 赤箱

●ポケモンキッズ リザードン 赤箱

こちらは、今日まで続くポケモンキッズの一番最初に発売された記念すべき初代ポケモンキッズとなります。ゲームボーイを模したパッケージデザインとリザードンの公式絵を見るだけで、今でもワクワクします。
この当時は今のオープンパッケージとは異なり、クローズドパッケージ(購入して開封しなければ中身が分からない仕様)にて発売されておりました。その為、お菓子売り場では子供達が希望のポケモン欲しさにパッケージを開けて中身を確認する事案が多発し、ボロボロになったポケモンキッズを売り場でよく見かけました。
ポケモンキッズは、こちらの未開封箱やソフビ指人形単体も一部を除いて、大幅なプレ値は現状ついておりません。ポケモンキッズは比較的安価で収集が出来る環境が整っている為、これからポケモングッズを収集しようと検討されている方にもオススメのシリーズです。