マルサン ウルトラセブン メトロン星人 スタンダード ソフビ

● マルサン ウルトラセブン メトロン星人 スタンダード ソフビ

ウルトラセブンの劇中には、毎回とても魅力的な怪獣が数多く登場しますが、その中でも今回の「メトロン星人」登場回「狙われた街」は、ウルトラセブンを代表する回だと思います。特にダンとちゃぶ台を挟んで対面するシーンは、その絵面だけでも強烈なインパクトがありました。
今回のソフビは、ウルトラセブンに登場したメトロン星人の特徴的な腕や楕円形のフェイスなどの特徴が上手くソフビに落とし込まれています。発売から半世紀が経過しており、レトロな雰囲気がただよっておりますが、実際に手にすると不思議と新しさも感じさせてくれる逸品です。

(昨今のレトロソフビブームにより、ソフビ人形の高騰騒がれておりますが「ブルマァク魂」シリーズであれば、安価にレトロソフビの雰囲気を感じる事が出来ます)

マルサン プラモデル ウルトラマン ノスタルジックヒーローズ

● マルサン プラモデル ウルトラマン ノスタルジックヒーローズ

こちらのプラモデルは、初代ウルトラマンが放映されておりました1966年に発売されたマルサンのプラモデル「ウルトラマン電動歩行プラモデル」の復刻版です。当時物は非常に貴重で、未組立などは博物館レベルの一品です。私も未組立の品物は見たことがなく、一度は拝見したいものです。
こちらの復刻版は、今でも容易に入手が可能な品物です。当時物との違いは、足首や足裏ローラー、リモコンボックスなど微妙に修正が施されております。動作は先程の修正箇所の甲斐もあって復刻版の方がスムーズに歩行できると組立済みの当時物を所持してる方からお聞きしたことがあります。目とカラータイマーを光らせながらヨタヨタと腕を振り歩く姿は、とても癒されます。この時代の玩具には現代に失われてしまった何か目には見えない力を秘めている感じがしますね。動かして遊ぶことも醍醐味ですが、飾って楽しむ事もまた一興です。

マルサン ウルトラマン 移行期 ソフビ

昭和のおもちゃはどこか愛くるしさがありますよね。悪く言えば「毒」のある感じがしますが、嫌な毒ではないのです。
平成のリアルタイプの玩具と比較して私は昔からこの独特の「毒」に惹かれておりました。マルサンのソフビ自体は、私が幼い頃にはとっくに販売終了でブルマァク名義の復刻版がバンダイから出ておりました。しかし、どれも子供の私にとっては高くて、手に入れる事は出来ませんでした。それでも、リサイクルショップのショーケースに所狭しと並べられた、怪獣やウルトラマンのソフビをずっと眺めては「いつかは手にしてみたいなぁ」との思いを馳せておりました。
それから何十年経過したのかは定かではないですが 笑。。。それから数十年後、ようやくマルサンのウルトラマンソフビを手に入れることができました。このウルトラマンのソフビは、マルサンからブルマァクへの移行期の際に製造された個体の為、足裏にマルサン社の刻印はありません。また、このウルトラマンのソフビは目が青い特徴があります。この件について店主へ質問した所、「かつてマルサンからブルマァクへの移行期の間に塗装など色々な試行錯誤をしたソフビが数多くあった。これもその一つだと思う。恐らく目は金色のスプレーで塗装されていたのではないだろうか?」とのご返答を頂きました。元々、青い目をしたウルトラマンパワードが一番好きなので数あるソフビの中でも、このソフビを選んで購入しました。
購入後、自宅でずっと眺めては幼い頃にショーケース前で見入っていた事などを思い出しておりました。実物を手にして初めて分かる独特の色使いや造形美などに改めて驚きました。この「独特」という感じが、いわゆる「毒」を生み出しているんでしょうね。でも嫌いじゃないんですよね。例えば、実物をリスペクトしておらず、造形に余分なものが付いてるのであれば、この「毒」は生み出されないと思います。また、実物に忠実に似せようと製作者が現在の技術を詰め込み、最大限に努力をしても生まれない物であると思います。当時の技術と元の作品のキャラクターの良さを、職人がそのおもちゃに最大限吹き込む事により、程よくデフォルメ(昭和の時代のおおらか差や良い意味でのいい加減さなど)された、愛くるしい昭和のおもちゃが出来上がるのだと実感しました。
この昭和の毒がありながらも愛くるしさや温かみのあるウルトラマンは、今は私のコレクション棚の中で他の玩具に負けないオーラを出し続けております。やはり昭和に作られた玩具は、今の時代では作ることが難しいのかもしれません。その時代の背景や匂いを秘めているからこそ、年代を重ねるごとに「毒」をまとって味わい深くなっていくのかもしれません。