ブルマァク ガンダー スタンダード ソフビ (軟質)

● ブルマァク ガンダー スタンダード ソフビ (軟質)

ガンダーのソフビには「軟質」と呼ばれる柔らかい素材のソフビと「硬質」と呼ばれる固い素材のソフビの2種が存在しています。軟質ソフビの方が、初期に出荷されたとされている為「第一期」や「初期版」などと呼ばれ、硬質版と棲み分けがされています。

ブルマァク アンギラス スタンダード ソフビ

● ブルマァク アンギラス スタンダード ソフビ

ブルマァクのゴジラシリーズの中でも、比較的入手難易度が優しいソフビ人形が、こちらのアンギラスです。入手難易度が優しいからと言って、造形や塗装が他の怪獣よりも劣っている訳ではありません。特に頭部や背中の特徴的な角の再現、オレンジの成型色にブルーのスプレーが美しい造形美を放っています。


(バンダイ製・ブルマァク製共にアンギラスは凛とした表情をしており、人間の味方であるヒロイックな感じを受けます)

ブルマァク タッコング 帰ってきた ウルトラマン スタンダード ソフビ

● ブルマァク タッコング 帰ってきた ウルトラマン スタンダード ソフビ

こちらのタッコングは、記念すべき「帰ってきたウルトラマン」の第一話と第二話に登場した怪獣です。それまでの怪獣と異なる愛らしいフォルムの怪獣であり、帰ってきたウルトラマンシリーズを代表する怪獣であると感じます。
タッコングのスタンダードソフビ人形は、1971年にブルマァクより発売されたのですが、こちらの他にもジャイアントサイズなるソフビも発売されておりました。そちらは、殆ど市場に出てくることがない幻の怪獣ソフビの1つとなっています。足裏には何故か「ダッコング」と誤って記載されています。お値段は…軽く100万円は超えてくる恐ろしいソフビ人形です。

ブルマァク 帰ってきたウルトラマン ウルトラマン ジャック スタンダード ソフビ

● ブルマァク 帰ってきたウルトラマン ウルトラマン ジャック スタンダード ソフビ

第二次怪獣ブーム期に誕生した「帰ってきたウルトラマン」のスタンダードソフビです。こちらのソフビも近年じわじわと高騰してきており『状態の良い物が出てくるまで待とう』などと考えていると、あっという間に値段が高騰してしまう状況になっております。
現在では、初代マン〜セブンまでのソフビ人形の人気が特に高く、コレクターも集中しています。しかし、ソフビコレクター間では、今後こちらの「帰ってきたウルトラマン」シリーズ以降のソフビに注目し、早めに目当ての怪獣を確保しておいた方が良いのではないかとの動きも出始めています。が…近年は、市場に出てくるビンテージソフビ自体の数が少ない為、お目当ての怪獣やヒーローソフビに出会うまでが一苦労であったりもします。

マルサン ウルトラセブン メトロン星人 スタンダード ソフビ

● マルサン ウルトラセブン メトロン星人 スタンダード ソフビ

ウルトラセブンの劇中には、毎回とても魅力的な怪獣が数多く登場しますが、その中でも今回の「メトロン星人」登場回「狙われた街」は、ウルトラセブンを代表する回だと思います。特にダンとちゃぶ台を挟んで対面するシーンは、その絵面だけでも強烈なインパクトがありました。
今回のソフビは、ウルトラセブンに登場したメトロン星人の特徴的な腕や楕円形のフェイスなどの特徴が上手くソフビに落とし込まれています。発売から半世紀が経過しており、レトロな雰囲気がただよっておりますが、実際に手にすると不思議と新しさも感じさせてくれる逸品です。

(昨今のレトロソフビブームにより、ソフビ人形の高騰騒がれておりますが「ブルマァク魂」シリーズであれば、安価にレトロソフビの雰囲気を感じる事が出来ます)

東京スカイツリー ウルトラ作戦第634号 ブルマァク ウルトラマン ガラモン

●東京スカイツリー ウルトラ作戦第634号 ブルマァク ウルトラマン ガラモン


2016年に東京スカイツリーにて「ウルトラ作戦第634号」と呼ばれるイベントが開催されました。その際に、物販ブースにてこちらの「ウルトラマン」と「ガラモン」の限定クリアソフビが発売されました。発売日当日から完売する程の大人気商品であった為、東京スカイツリーに来たものの、こちらのソフビ達を購入出来なかった方も多かった様です。
この頃は、クリア成形色のソフビが各メーカーから続々と発売され人気となっていた時期でもありました。クリアソフビは光を通すと綺麗に発色する為、人気があるのも頷けます。クリアソフビ人気の波に合わせてウルトラマン、ガラモンの人気キャラクターがソフビで発売となると、そりゃ売り切れちゃいますよね。売り切れてもその後、度々再入荷があった様ですが、イベント期間中にどれ程の数が発売されたのかは分かりません。今では当時売価6480円の倍ほどの値段で取引されている事から、根強い人気を維持しているソフビであると言えます。

ブルマァク 怪獣 プラ ポリ人形 スーパーボール セット

●ブルマァク 怪獣 プラ ポリ人形 スーパーボール セット

こちらは、ブルマァクさんより発売された「ブルマァクのミニかいじゅうセット」となります。中身はプラスチックフィギュアにスーパーボール、ブルマァクの怪獣ミニ図鑑、そしてブルマァクのミニソフビカタログがブルマァクのロゴ入りケースに入って発売されました。
クリアケースにはウルトラマンAの版権証紙が貼られておりますが、中身の怪獣フィギュアの種類は「タッコング・サドラー・ゴルパゴス・グドン・カメレゴン・マルチ・MAT隊員」など、ミラーマンや帰ってきたウルトラマン期のタイプのフィギュアになります。一方でスーパーボールの柄は、どれもウルトラマンAのデザインです。こうしてみるとミラーマン・帰マン・ウルトラマンAの玩具が一堂に集結した昭和ならではの豪華な玩具セットと言えますね。こちらの玩具は、2016年~18年頃にどこかの玩具倉庫よりデッドストック品が大量に出土されたようです。その為、それまで付いていた値段も4000円~5000円程にまで下落し、非常に入手しやすい環境となりました。現在はまた、じわじわと値段が戻ってきている傾向が見られます。
発売当時は、こちらのセットのメイン商材は恐らくでフィギュアであったと思います。しかし今では、フィギュアよりもこちらに封入されていたカタログや図鑑を入手したいと考えているコレクターの方が非常に多いです。今となっては資料的価値の高い紙物が、こちらのセットには2つも封入されている為、非常に満足度が高く今でも魅力的な玩具セットであると感じます。

 

ウルトラマン ウルトラセブン ミニソフビ ブルマァク

●ウルトラマン ウルトラセブン ミニソフビ ブルマァク

マルサンとブルマァク製のソフビは、その販売時期によってカラーリングに差異がある事で有名です。ブルマァクのミニソフビも例外ではなく、色々な塗装の彩色違いがあります。
彩色違いだけではなく、販売形態もセット売りと呼ばれる形態で販売されたりもしており、スタンダードサイズとは異なる点も多くありました。当時を知る方に尋ねると「旅館のおみやげコーナーでよく見かけた」や「駄菓子屋の軒先によく吊るされていた」「大きな飲食店やレストランのレジ付近で売られていた」など、このミニソフビについては興味深い証言も多くあります。
今ではソフビに限らず、様々な玩具が小売業界のみならずファミレスやアパレルショップなどで販売されている光景を目にする事は珍しくありません。従来のソフビの様に主に玩具屋のみの販売形態ではなく、業界のチャネルを超えて販売されたこのミニソフビ達は、いわば現代玩具の販売ルートを確立した先駆者の様な存在なのかもしれませんね。

マルサン ウルトラマン 移行期 ソフビ

昭和のおもちゃはどこか愛くるしさがありますよね。悪く言えば「毒」のある感じがしますが、嫌な毒ではないのです。
平成のリアルタイプの玩具と比較して私は昔からこの独特の「毒」に惹かれておりました。マルサンのソフビ自体は、私が幼い頃にはとっくに販売終了でブルマァク名義の復刻版がバンダイから出ておりました。しかし、どれも子供の私にとっては高くて、手に入れる事は出来ませんでした。それでも、リサイクルショップのショーケースに所狭しと並べられた、怪獣やウルトラマンのソフビをずっと眺めては「いつかは手にしてみたいなぁ」との思いを馳せておりました。
それから何十年経過したのかは定かではないですが 笑。。。それから数十年後、ようやくマルサンのウルトラマンソフビを手に入れることができました。このウルトラマンのソフビは、マルサンからブルマァクへの移行期の際に製造された個体の為、足裏にマルサン社の刻印はありません。また、このウルトラマンのソフビは目が青い特徴があります。この件について店主へ質問した所、「かつてマルサンからブルマァクへの移行期の間に塗装など色々な試行錯誤をしたソフビが数多くあった。これもその一つだと思う。恐らく目は金色のスプレーで塗装されていたのではないだろうか?」とのご返答を頂きました。元々、青い目をしたウルトラマンパワードが一番好きなので数あるソフビの中でも、このソフビを選んで購入しました。
購入後、自宅でずっと眺めては幼い頃にショーケース前で見入っていた事などを思い出しておりました。実物を手にして初めて分かる独特の色使いや造形美などに改めて驚きました。この「独特」という感じが、いわゆる「毒」を生み出しているんでしょうね。でも嫌いじゃないんですよね。例えば、実物をリスペクトしておらず、造形に余分なものが付いてるのであれば、この「毒」は生み出されないと思います。また、実物に忠実に似せようと製作者が現在の技術を詰め込み、最大限に努力をしても生まれない物であると思います。当時の技術と元の作品のキャラクターの良さを、職人がそのおもちゃに最大限吹き込む事により、程よくデフォルメ(昭和の時代のおおらか差や良い意味でのいい加減さなど)された、愛くるしい昭和のおもちゃが出来上がるのだと実感しました。
この昭和の毒がありながらも愛くるしさや温かみのあるウルトラマンは、今は私のコレクション棚の中で他の玩具に負けないオーラを出し続けております。やはり昭和に作られた玩具は、今の時代では作ることが難しいのかもしれません。その時代の背景や匂いを秘めているからこそ、年代を重ねるごとに「毒」をまとって味わい深くなっていくのかもしれません。