● 任天堂 ポケモン ポケットモンスター ポケットピカチュウ
2008年に発売されたニンテンドーDS用ソフト「ポケットモンスターハートゴールド・ソウルシルバー」にて同梱されていた「ポケウォーカー」は、ゲーム内のポケモンをモンスターボール型の液晶玩具に送信し、現実世界にて一緒に連れ歩く事が出来るアイテムでした。その12年後に「レッツゴーピカチュウ・イーブイ」にて同様の玩具が同梱され、携帯アプリの「ポケモンGO」とも連動出来る形態へと進化しました。これらの玩具の祖となった物が、今回ご紹介します「ポケットピカチュウ 」になります。
ポケットピカチュウが発売される2年前の1996〜97年は、主に女児向けに「たまごっち」男児向けに「デジタルモンスター 」が発売されました。これを口火に有象無象の育成ゲームが様々なメーカーより発売され、世は育成ゲームが小中高生の間で一大ブームを巻き起こしていた時代でした。それらの背景から、1998年に発売されたポケットピカチュウも発売当時は爆発的な人気がありました。あまりの人気の高さから、入手が困難となり、玩具店や家電店には長蛇の列が出来た事もありました。これほどまでにポケットピカチュウが流行った理由として
①全体的に育成ゲームの値段が他の携帯・据え置きゲームより安価な1500円から2500円程で入手可能であり、複数個の購入・所持が可能であった事。
②発売時は第一次ポケモンブームの真っ只中であり、男児・女児共に好まれた作品であった事。
③ドット絵のクオリティが非常に高く、他の育成ゲームより表情豊かなピカチュウを育成出来る為、擬似ペットを飼育している感覚が他社品よりも圧倒的に感じられた事。
以上の3点が大きな要因であったと個人的には感じます。しかし、1番の要因はピカチュウのキャラクター性と世間でのポケモン人気の絶頂期に発売された点であると思います。育成ゲームが市場にてある程度認知されていた98年に発売出来た事も時期的に良かったのかもしれません。
(取り扱い説明書と共に別紙にて「ポケットピカチュウを落として壊さない為に」との注意書きが同封されていました)