ウルトラマン 不二家 ウルトラ怪獣 カードボーイ

●ウルトラマン 不二家 ウルトラ怪獣 カードボーイ

今回は前回ご紹介した「バトル戦士」シリーズではなく「カードボーイ」シリーズをご紹介します。カードボーイは上段に玩具、下段にお菓子が封入されておりました。今ではこの様な販売形態を有している食玩は見かける事がないですが、この時代ではスタンダードな食玩の販売形態でした。(6年ほど前にバンダイさんより「破幻のジスタチョコ」シリーズが「チョコスナック」+「玩具」スタイルで久しぶりに発売されておりました。)
当時売価は、画像の様に115円前後であった様です。チョコスナックもぎっしりと袋に詰まっており、オマケも付いて115円はとても良心的だと思います。
オマケのカードボーイは、箱の裏面に詳しい遊び方が記載されておりました。ゲーム内容は、タイムアタック制のゲームでした。ゴールした時間に応じて、得点が高くなり、プレイヤーがラスボス怪獣との対決を行うといった内容で、非常に凝った作りでした。

(パッケージ背面には、ゲームの遊び方や新システムについての説明書きがキチンと掲載されておりました)

不二家さんのこちらの食玩に対する、本気度が垣間見えます。玩具は『相手が子供である為、子供騙し的な玩具を製作しておけば良い』などの短絡的な感情が製作者側に少しでもあると、子供もその玩具を手にした際に『子供騙しだな』と薄々感づいてしまうものです。この感情を子供に1度でも持たれてしまうと、子供は2度とその玩具を手にする事は無いと思います。しかし、この食玩の様に本気で子供達を楽しませようと大人達が必死になって子供達に向き合いながら製作し、食玩と言う限られた予算の中でも、出来る限り色々と詰め込み、制作して頂いた玩具に対しては、子供達も自然とその情熱を理解し、その玩具にのめりこんでいくものだと思います。現に、こちらのカードボーイシリーズは「カードボーイⅡ」が発売され、派生商品のバトル戦士なども発売されるほどに大人気となりました。

(カードボーイⅡは、各部にジョイントシステムに対応した突起が付いておりました)

第1弾のタイプは、本体の各部に他のカードと繋がる為のジョイント部が付いておらず1枚のカードボーイでゲームが完結しておりました。しかし、2弾のカードボーイは、他のカードボーイと繋げる事が出来ました。(ジョイントシステムと呼ばれていました)これにより、1弾のカードボーイと比較して、より一層大きなステージを遊ぶ事が可能になりました。
ジョイントシステムの採用やワープゾーンの設置、背面ポイントの見直しなど、売れたからただ単に少し手を加えて第2弾を発売するのではなく、より子供達が楽しめる工夫を施し、進化させて発売した事などが随所に見て取れます。90年代のウルトラ食玩の中でも、トップクラスに出来の良い素晴らしい食玩であると思います。

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